【お知らせ】「TANGO OPEN CENTER」営業開始について

「TANGO OPEN CENTER」6月24日(月)から営業開始

〜絹織物・精練加工場一般見学“精練の世界”〜

丹後ちりめんの生まれる瞬間を目撃

TANGO OPEN CENTER GRAND OPEN

この度、丹後織物工業組合では、令和6年6月24日(月)から、和装用後染絹織物(表地)の生産量日本一の産地で、絹織物精練加工場の一般公開(オープンファクトリー)と直営店舗を常設し営業を開始されますので、お知らせいたします。

・丹後ちりめんの生地が完成する前の最重要とも言える精練加工の加工現場の見学が可能となります。
・オープンファクトリーでは、丹後ちりめんの精練加工を一目できるファクトリーツアー“精練の世界”を実施いたします。
 300年余りの歴史を持つ丹後ちりめんの奥義を是非ご覧ください。

また、ファクトリーショップでは丹後の織物を使用した商品もお買い求めいただけます。

チラシ【PDF】

【TANGO OPEN CENTER】

開館日時

平日(月曜日~金曜日)10時00分~16時30分

場所

TANGO OPEN CENTER

     丹後織物工業組合 加工場(京都府京丹後市大宮町河辺3188) ※無料駐車場有り

精練加工場見学 オープンファクトリー “精練の世界” 

見学日

平日(月曜日~金曜日)

ツアー時間

10:00~・11:00~・13:30~・14:30~・15:30~の計5回実施(要事前予約)

※6月24日(月)のみ13:30~・14:30~・15:30~の計3回実施(要事前予約)

見学時間

約45分

見学料

18歳以上 1,000円(税込)
18歳未満  500円(税込)  

〈予約方法〉

URL:https://tanko.or.jp/tof/  ※予約フォームよりご予約ください。

ファクトリーSHOP(直営ショップ)・ワークショップ

営業日

平日(月曜日~金曜日)

時 間

10時00分~16時30分

 

直営ショップでは、丹後織物製品をはじめとする各種織物やプロダクト、地域産品等を販売いたします。丹後ちりめんの面白さに触れてもらうワークショップも開催します。

ファクトリーツアー、ワークショップ、精練・染色体験のみのご来場も可能です。

 

[ワークショップ例:(有料・予約制)]

○カップチリメンワークショップ(所要時間:約30分)2,500円(税込)

丹後ちりめん(ポリエステル)の生機(織ってすぐの状態)をお湯で縮めて
おにぎりのような巾着袋をつくるワークショップです。

〈予約方法〉URL:https://tanko.or.jp/tof/  

※予約フォームよりご予約ください。

加工場 丹後ちりめん精練・染色体験

営業日:平日(月曜日~金曜日)

時 間:午前の部 10時00分・午後の部 14時00分

○丹後ちりめん精練・染色体験

◆精練体験(所要時間:約2時間)5,500円(税込)             

◆染色体験(所要時間:約2時間)5,500円(税込)

丹後ちりめん生地(2m) or 帯揚げ生地(1.7m)のどちらかお好きな生地を選択いただきます。 

○ハンカチ染め体験(所要時間:約1時間30分)3,300円(税込) 

ハンカチ染めキットを使用した染色体験です。    

〈予約方法〉0772-64-2490 丹後織物工業組合 加工場  

お電話にてご予約ください(平日8:00~17:00)

「丹後ちりめんとは」

3次元の表情を持つ伝統の織物「丹後ちりめん」は2020年に創業300年を迎えた伝統の技術です。緯糸に強撚糸を使用し、精練加工を経ることで生地表面にシボと呼ばれる凹凸が生まれる、後染織物です。厳しい検査を経た製品にブランドマークを押印し、高品質で風合い豊かな「丹後ちりめん」が誕生します。

「精練加工とは」

織り上がった後染絹織物(製織後に、友禅をはじめ染色加工を施す白生地織物)の繊維に含まれる不純物や、「セリシン」と呼ばれるたんぱく質を取り除きシルク本来の美しさと光沢を発揮させるための加工です。
精練加工を行うことによって、光沢が非常に素晴らしくドレープ性の優れた柔らかい風合いの生地やシャリ感のある生地など、様々な生地に生まれ変わります。
丹後ちりめんは、京都府・丹後地方で緯糸に強い撚り(ねじり)を加え織り上げられ、丹後で精練加工を経ることで、生地表面にシボと呼ばれる凹凸が生まれます。精練加工によりセリシンを除去、その後乾燥、整理加工、厳しい検品を経て高品質な風合い豊かな丹後ちりめんが誕生します。

「丹後ちりめんの歴史は、生地の表情〈テクスチャー〉の歴史」

1720年に京都西陣から、ちりめん織りの技術を持ち帰った先人たちが、独特の「シボ(生地の凹凸)」を持ったちりめんの生産に成功したことにより、丹後ちりめんが始まりました。
彼らはその技術を人々に惜しみなく教え、瞬く間に丹後一円に広まりました。丹後の職人たちは300年の間、各時代の和装シーンにいくつもの主流商品を生み出してきました。
生地が透けて見える絽ちりめん、色糸・金銀糸などを織り込む縫取ちりめん、上品な光沢を放つ緞子ちりめんなど、撚糸と織り技術の応用によって様々な「表情<テクスチャー>」の素材が誕生しました。その結果、戦前から丹後は日本一の絹織物生産地となり、今やそのシェア(※)は全国の約70%にも上ります。そして、その挑戦は、いまもなお続いています。
(※日本で生産される和装用後染織物(表地)の数量、(一社)日本絹人繊織物工業会の資料に基づき試算)

「世界最高水準の表情を生み出す“撚糸×織り”」

撚った糸=撚糸を使って織物を織ることは、非常に難しい…。経糸の張力、緯糸を打ち込む回転数の調整など、経験によってしか得られない複雑な感覚が求められるからです。
しかし、丹後ちりめんの職人は永きに渡る技術の蓄積により、呼吸をするがごとく撚糸を自在に操り、世界的に見ても希少な表情を持つ生地を織り続けてきました。その表情の本質は、生地が3次元の奥行きを持つということ。糸が縮む力を利用して生み出す独特の凹凸「シボ」は、本来平面的である織物に立体感を与えます。撚糸一つをとっても糸の合わせ方や撚り回数など、組み合わせにより数え切れない種類の緯糸が存在します。職人たちは組織の違いなどをかけ合わせることによって、生地表面に様々な表情を作り出してきました。今、世界が「面白い」と着目している丹後ちりめんの生地の表情〈テクスチャー〉は、ここ丹後でしか実現できない世界最高水準の技術なのです。

【丹後織物産地の特徴】

京都府北部にある丹後地方は、1300年前に正倉院に献上された“あしぎぬ”から続く、絹織物の産地です。丹後でちりめんと呼ばれる凹凸のある正絹白生地織物が製造されるようになって300年余り、現在でも日本で生産される和装用後染織物の約7割を生産する絹織物産地です。

現在では、ちりめんの技術から発展した帯地・ネクタイ地などの先染織物(糸の段階で染色してから織り上げる織物)をはじめ、化合繊や洋装用、インテリア用、産業用と数多くの品目の織物を製織しており、ちりめんを中心とした織物産地となっています。

【丹後織物の現状】

昭和48年をピークに年々生産数量は減少しています。生活環境の変化や、織り手の高齢化のみならず、織機、機料品と呼ばれる道具類の生産等の減少により、白生地織物はピーク時の1.6%程度の生産量となっています。精練加工の現場においても、生産に必要な設備・機器の老朽化などもあり加工点数の減少も著しくなっています。

【新たな事業構築の必要性とTANGO OPEN】

新たな事業、産業観光事業への進出は、日本の和装文化を支える加工事業を今後も継続させていく決意から始まっています。

【TANGO OPENとは】

ちりめんから始まった技術の進歩により、世界でも類のない唯一の織物技術は世界でも評価があがってきています。名だたる世界のメゾンでの採用や、織物技術の価値を美術工芸に押し上げたものや、この丹後産地は世界にとって最先端の場所としてあらゆるクリエイター・アーティストに注目され、訪れる場所になりつつあります。

人をひらく。道をひらく。夢をひらく。

未来に向かうこの産地、地域の未来への旗頭として、TANGO OPENは存在します。

TANGO OPENは京都・丹後地方の上質なものづくりの証です。

URL    :https://tangoopen.jp/

【組織概要】

組合名: 丹後織物工業組合

所在地:〒629-2502京都府京丹後市大宮町河辺3188

代表者:理事長 田茂井勇人

設  立:昭和38年4月1日(創立年月日:大正10年9月24日)

事業内容:・加工・検査事業「優れた製品を市場に送り出す加工技術」

・指導事業「産地活性化への諸施策に取り組む」

URL    :https://tanko.or.jp/

総合リンクURL : https://lit.link/tangoopen

【お問い合わせ先】

丹後織物工業組合 TOC事業課 

〒629-2502京都府京丹後市大宮町河辺3188

E-mail : info@tanko.or.jp

Tel:0772−68-5302・Fax:0772-68-5300

TANGO OPEN CENTER: https://tanko.or.jp/tof/

プレスリリースURL:https://www.atpress.ne.jp/news/397023

この記事をSNSでシェア!