【事業立案経緯】
　平成28年頃（経営発達支援計画の認定）から、毎年のように商工会自らが主体的に新たな需要の開拓に寄与する事業を実施してきました。３年前から実施してきた海外での当会主催商談会等もその一環です。しかし、昨今のコロナ禍の中で、海外市場に向けた販路開拓支援も実施困難となり、国内での販路ブランディング支援にシフトして事業企画立案を試みました。
　ご承知のとおり、ここ丹後地域は、日本で最大の絹織物産地であり、当該生地は「丹後ちりめん」として愛されてきました。その反物に酷似しているロールケーキを、単なる一般的な全国共通の商品名（ロールケーキ）で販売するのではなく、この地だけしか使用できない商品名（丹後ちりめんロール）として販売することで、地域住民をはじめ観光客等にローカルブランドとして認知され、当該商品とあわせて当地の従来から受け継がれてきたモノづくりに対する“こだわり”や、歴史文化等も伝えアピールすることができると考え事業を企画立案しました。
　昨年、当該商標（丹後ちりめんロール）を出願し、権利取得に成功しました。その後、市内の約30社の関連事業者への周知と説明会を開催し、今回6社の参画事業者を得て事業を開始するに至りました。（今後も参画事業者を随時募集します。）

【今後について】
　販売促進については各参画事業者自らが行っていただきます。しかしながら、ブランディング販売促進支援（後方支援）として、個社支援をはじめ、当会主催の様々な事業（商工祭等）の際の、特設販売ブースの設置や展示会出店支援等、当会自ら積極的にPRの場を提供していきたいと考えています。また、京丹後市のふるさと納税返礼品での出品や定期便等の提案もあわせて行っていきたいと考えています。